第壱章 『始』

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ある城の一室に男がいた 「国王様!!」 メイド姿の女性が扉をあわてて開けて言った。 「やっと産まれたかった!!」 「銀髪の可愛い女の子ですが……… 息をしていません… 残念ながら………死産です」 「そうか……」 国王と呼ばれた男はその場に泣きくずれた。その後男はメイドに聞いた。 「妻は! メリアは無事か!」 「はい、王妃様は今寝てあられて死産のことはしりません」 「起きたら、死産のことをいわなければ成らんのか………少し散歩に行ってくる」 男は部屋をあとにし、城の外に散歩しに行った。 「ウギャー!!」 男が散歩を始めて30分くらいたった時、草むらの中から産声がきこえた。 男は産声の正体を探した。そして、産声の正体は銀髪のとても可愛い女の赤ん坊だった。 「!! 何たる偶然…帰ってきてくれたかのような」 男はそう言い、赤ん坊を抱えて城に戻った。 その後、国王は王妃に死産のことなどを話した。 「----ということだ」 「そうだったの…死産ね…そうだクレン私達の養子にしない?」 「俺はそのつもりだ」 「じゃああの子の名前をつけましょうよ? 「そうだな」 フィオル… 私達の所に帰ってきてくれて ありがとう…」
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