第壱章 『始』

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時は移り変わり 5年後… 今日、フィオルは5歳の誕生日を迎えた。 「お母様~!!」 「あらあらどうしたの?」 「今日は魔力検査でしょー? 楽しみなの~!!」 「おうおう、メリアの所ばかり行かないで父さんの所にもきてくれよ?」 「クレン妬いてるの?」 「わかったよ~!」 フィオルはテクテクと覚束無い足取りでメリアからクレンの所に走って行った。 「お姉ちゃ~ん!!」 「あ、リリィ~!! どうしたの~?」 このリリィは私の妹で3歳だ。 「お姉ちゃんは今から魔力検査でしょー?いっしょにした~いと思ったの~!!パパママいい?」 「あぁ、いいぞ!本当に可愛いなリリィは」 「お父様~!私は可愛くないの?」 「はは、フィオルも可愛いぞ?」 「ありがとう~!!」 こんな会話が10分程続いた後、全員魔力検査室に向かった。
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