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キッチンにむかった優羽は倒れた虫の息の母さんを見つけた。
「!! 母さん!!」
「…ゆ…優羽?…ゴメンね?…母さん…も…う……優羽と…は……いっ…しょに…い…られな…いっ!う゛っ……ゴメンね?」
俺の声に気絶していた虫の息の母さんは言った。俺は泣いた…
「がぁざん…そんなごと言うな゛! 母さん!生きてくれよ!! 母さんを失った俺はどうすればいいんだよ!俺を、俺を一人にしないでよ……母さん!」
俺は、そんな事を言いながら母さんを抱いていた。
「ゴメン…ね?……優羽……あなた…を…愛…し…て……………る……」
そう言って母さんは、今まで見たことが無いくらいに蔓延の笑みを浮かべ、一粒の涙を流しながら眠りについた…
「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
この日、俺は一晩中泣き続けた。
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