首輪。

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さて、どこまで歩けばタクシーが捕まるかね ネオンの華やかでうるさい街をブラブラ歩く。隣を歩く綺麗で薄っぺらい布団にも興味が湧いて来る アクセサリーを一つも付けていない身軽な格好だが、洋服の仕立てが良い ブランドものと分かるような着方をしてないのが好印象だ スタイルも、痩せているが良い。何だコイツ 俺の好みドストライクじゃねぇの ついさっきフラれた俺も、勝率の低さが分かってなかった訳じゃなし。ああ言うタイプはとことんいつまでも相手が好きで、相手が死んでも尚好きでいるんだろう 俺には分からない。そう言う衝動よりも理性が働く恋愛なぞ、した事もない 「真緒、柔道は本職?」 あっちも、和沙も俺に興味を持ったらしい さっきみたいに適当に空いてるもん同士でいる場合、俺はあんまり相手の事に興味もないしコイツもそうっぽいんだけど 「いや、俺の本職は教師だ」 「…へぇ。意外」 「つっても体育教師」 「…あぁ、それっぽいな」 伏せた睫毛のまま笑う。和沙は見れば見る程パーツの作りが綺麗で、これは良い拾いものをした 「和沙は?」 「俺?」 お前も聞いたクセに聞かれるのは意外なタチか 「音楽関係だよ」 「歌?」 「歌も昔やってたけど、今は楽曲提供だけ」 「歌うたいだったんなら、もう歌わねぇの?」 「………え?」
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