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和沙の上から降りて寝室へ一人で向かう
いきなり放り出されたから、はだけたシャツだけの和沙は起き上がって不思議そうに俺を目で追った
アクセサリーをゴチャゴチャ置いている棚から、一つ取り上げて戻る
ほっといたら、アイツはあの美貌を永遠に三途の川越えた奴に捧げるんだろう
そんで、埋まらないものを歩いてるどうでも良い男で埋めるんだ
似てるものを持ってたら何でも良いって感じで
「俺はそいつの、どこに似てた?」
和沙に密着して座る。眉間に深い皺。余計なお世話って顔だな
首を掴むとビクッとした
「何…っ」
「怖がるくらいならホイホイ着いて行くな。いつか本当に殺されても文句は言えねぇぞ。…大丈夫。何も痛い事はしねぇ」
何も付けていない首に、南京錠のネックレスを回して鍵を閉めた
「…どう言う事?いらないんだけど…外してよ」
すっかり俺がめんどくさそう
悪いがお前にとっちゃ外れでも、俺には大当たりなんだよ
「お前の飼い主は俺だ」
「…は?」
「調教したり強要したりはしねぇし、フラフラ今まで通り好きに生きたら良い。けど、戻って来い」
「バカじゃないの。アンタ…」
ゴミ見るみたいに見てもめげねぇぞ
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