俺の話を聞け

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同じ学校の俺より若い教師 ありがち?ありがちってーのはそれだけ需要があるって事さ 二十五歳。科学教師の色っぺぇ男 個人的に飲みに行く頃には、とんでもねぇ女好きらしいと気付いた しょっちゅう女取り替えて、そのクセ喜びも悲しみもしない 何だコイツ?が興味の始まり どうも本命がいるらしいと思って、そんでそれ男じゃねぇかと疑い出したのは結構経ってからだ 女は変わりなんじゃねぇかな、と 「小林先生って、名前可愛いっすよね」 「可愛いだろー」 「まお、まおってどう書くんすか」 赤提灯の居酒屋。酔ってどうにか出来る程コイツは弱くない この緩い関係も居心地良いかな。と思ってもいる 「真に一緒、で真緒」 「真面目で清楚で、可憐な名前」 「ふざけてて汚くてガサツのギャップが良いだろ」 ゲラゲラ笑って俺の肩を叩く 顔の線は細いのに、この和泉と言う男は中々男っぽい
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