出逢い

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「こっち、」 「えっ…」 だっちゃんに腕をつかまれて、そのままあたしは連れ去られた。 友達は、他のメンバーに夢中。 気付くはずもない。 あたしはどこか冷静で、ただ意味も分からず涙を流したままだった。 ここは、どこだろう。 たぶん…公園、だと思う。 ただ広くて、今あたしたちが座っているベンチしかない。 「…落ち着いた?」 びくり、と身を震わす。 緊張が走る。 どうして…、だっちゃんとここにいるの? そう聞きたくても、緊張でうまく話すことができない。
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