人生の脇役

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 その二。──中原 優一は鈍感だ。  ふざけてんのかてめぇってぐらい優一は鈍感だ。女の子のアプローチをアプローチだと思っていない。いや、わかっていないと言った方が正しいか。  そんなわけで女の子達は自分達の想いに気付かせようと日々奮闘しているわけだ。  その三。──優一は優しい。  イケメンで鈍感で優しいだぁ?そりゃ女の子もイチコロですねー。  優一の逸話の中には、雨の日に猫を拾ったら女の子の知り合いが三人増えたなんてのもある。  そしてその猫は俺の家で飼ってます(何故か)。しかも猫も雌と来たもんだ。  まぁ今ではなつかれてるから良いんだけど。猫可愛いし。  あと狐も飼ってます。流石に優一が狐を抱えて家の前に立ってた時は何も言わずに玄関の扉を閉めたね。  話がそれたな。  こんな感じで色々あるんだけれどテンプレ的な所を挙げた。  もう、お分かりだろうが優一は主人公体質と言うやつなので───── 「兄貴ー!さっさと風呂から上がれ!後がつっかえてる!」 「おうー」  妹萌えなんぞが流行ってるが実際うるさい。  おしとやかなら良いもんだがうちの妹はがさつだ。風呂の順番なんて気にしない。
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