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慎重に歩きながら周りを見渡す桜華
刃渡り20cmのダガーを構えたまま警戒し続けていた…
その時!!
ガサッガサッ
「ックァ!!?」
桜華の背後にある草むらからいきなりガサッという音がしてビクッと驚き、変な声をだしながら腰を抜かした
「な、何かいるのか?」
桜華は腰を抜かした状態からゆっくりと立ち上がり、様子を確認しようと恐る恐るその草むらにへと近寄り、その先を確認する
「ぐちゃぐちゃ」
体格がでかく、背中には斧と槍を合わせ持ったハルバートという武器を持つ頭が猪の男、オークが動物の肉をむさぼり食っていた
「うぐっ…!!?」
桜華はその光景を見て声を出しそうになりつつ口をふさぎ、オークは耳をピクッと動かし振り向くが気のせいかと再びむさぼり始める
【危なかった…ここで声を出したらまずいなぁ…】
そう思いながらゆっくりと下がろうとする
カチ…カチカチキィィィン
突然、桜華のポーチが光だした、その光は草むらから漏れるほどの光を放ちだす
「っ…見つかる!?」
確実に気づかれただろうと思いこんで、急いでポーチを押さえ、オークのほうを見る
「なんだ…急に光り出して」
桜華がオークのほう見ると、同じように手のひらで、何かが光っているのが見えて、相手はこちらに気づいてないようだ
「何だ?…あいつも…か…?」
ここからでは、なにが光っているのかが見えず、見るためとはいえ、近づくというのは自殺行為と考えた桜華は、腰に手を当て、ポーチから光っているのが何かを確認するため、開けて中の物を取り出す
それは謎のパーツが光り出していた
「これか!?ってことは…あいつも?」
桜華は、もしかしたらオークが同じくパーツを持っているのではないかと思い、一か八か、オークの前にへ桜華はゆっくりと警戒しながらでた
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