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俺は気づいたら自転車から降りて女の子の下へと走っていた。これが単に救わなきゃっていう本能だったのかどうかは分からない
「くっそ!!間に合わねぇ!!」
あと少しなのにあと少しで助けられるのに!トラックはもう女の子と五メートルくらいの距離まで迫っていた。
嫌だ。助けたい!!俺はもう誰にも死んで欲しくない!それが例え話したこともない赤の他人でも!!
「うおらぁぁぁぁ」
届いた!俺は女の子を抱き抱えそのまま走り続ける
向こうの歩道までたどり着くと俺は女の子をゆっくりと下ろす
トラックを見るとまださっき女の子がいた場所から五メートルくらい離れてる
なんだ…よ……さっきの場所からトラックが動いてないっていうのか!?まるで時が止まったみたいに。
しばらくするとトラックが走り出す。いや正確には全てが動き出した
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