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「あゆみ!!」
お母さんがこっちに向かって走ってくる。
「ままぁー!!」
しばらく抱き締めあうと二人は俺に体を向けてくる
「本当にありがとうございました。娘を助けて頂き本当に感謝しています。お礼ならなんでもします!名前を教えてい頂けませんか?あなたは娘の命の恩人です!!」
「おにいちゃんありがとう!おにいちゃんあしすごくはやいんだね!!かぜさんがビュービューいってたよ。かぜさんとなかよしさんみたいだった♪」
「いえ。お礼なんて大丈夫です。もう娘さんに感謝されたんで!それだけで満足です。名前は秋月はじめです!」
「秋月さんあなたは命の恩人です!なにかお礼をさせて下さい。なにもしないなんて私が嫌なんです!!どうかお礼をさせて下さい!」
「じゃあ一つあります!」
「はい!なんともいってください」
「あゆみちゃんだっけ?あゆみちゃん俺と友達になってくれない?」
「おともだち?うんいいよ♪おともだちなろ♪」
「ありがと。」
「これが俺の頼みです。あゆみちゃんと俺はもう友達です。友達だから助けた。そういうことにして下さい。それじゃ!」
「あっちょっと待ってください!秋月さん!秋月さーん!!」
俺は走って自転車がある場所へと向かう。お礼とかされても困るしさっさと帰ろう
「はじめおにいちゃーん!!ありがとう!かぜのヒーローみたいだったよ!」
後ろは向かず手を軽くふり自転車にまたがって逃げるように帰路についた。風のヒーローか…
本当に俺もヒーローマンになっちまったのかもな…
父さん母さん
俺やっと分かったよ。困ってたら誰だって助け出すヒーロー!!この不条理の世界で俺がやらなきゃいけないこと!それは
「みんなのヒーローだ」
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