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その光るものは気のせいではなかったー。
緑の葉でいっぱいの桜の木の根本で すき放題に生えている雑草に隠れるように それはあったー
雨の日にも関わらず反射をする銀色の懐中時計
アリサは そっとその濡れている時計を拾った。
思ったよりも細工が細かく高そうだ…。
誰かのものに違いないと思っているがアリサは それを気に入ってしまったようだ。
ぬかるんだ地面のせいでしゃがんでいる体勢に違和感を感じてちょっとしゃがみ直そう動いたその時だったー
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