AVALON(c) 白羽の妖精

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ビルの壁をもぎとりながら、乱風を巻き起こしながら堕ちていく様はもがき苦しむ鴉のようだった。 地に着くと1度小さな爆発エフェクトが現れ停止、音が全て無くなった。 少ししてから大きな爆発音がでたので本能的に建物に隠れる。数秒遅れて珍しくクリアな爆発音、眩い閃光。 身を出すと先ほどの残骸と炎、漆黒の煙、そしてブランのFALだけがあり、あれほど騒がしかった敵兵も皆いなくなった。1人だけだった。 <MISSION COMPLETE>の電工文字も無い。デジャヴのようにプログラムが反復し、書き換えられ、終いには意味不明な空間へ変貌。 そこで記憶は途絶え、いつの間にか現実へと帰還していた。 フェアリーチームには法外とも言える量の経験値が与えられていたが、その代償としてブランがいなくなってしまった。 意味がわからなかった。しかしそれが現実、彼は308を追った、それだけだ。 その後私がブランの跡を継ぎ、フェアリーの指揮者となった。新しくフェアリー3を入れて。 そして未知なる危険が存在するAvalonに恐怖を抱きその1年後発表されたAvalon(c)をメインに活動することを決めた。 まるでおとぎ話のような英雄の悲しき過去である。 彼は戦死した。だけど死ぬことは許されない。アヴァロンの島でモルガン・ル・フェに囚われているのだ。 彼は今、目の前で心地よい永遠の眠りについている。病院の廊下で。 苦しそうで楽そうな、つまらなさそうで楽しそうな、そんな顔をして眠っている。 白いシーツと白い服、色素が抜け出て毛髪も白く、肌も蝋の如く白い。 彼のような人間が横1列にずうっと続いている。 吐きそうな空気感に嫌気が差した私は、病院から出た。 4―LOG IN to Avalon―  <LOG IN :[f]20043, [t]AVALON(c) LOAD MAP DATE w421728721874 h152146479326 d345602345678 CONNECT YOUR BRAIN…CHECK COMP SHIFT DISPLAY MODE RULE LOAD 116253824518215618764925472549735727865434567 ROOM [ROUND TABLE-FAIRY] LOG IN_> 白い壁面の集会所へログイン。アーサー王伝説を意識してか円卓が置かれている。 コマンドを発しフェアリー隊を呼ぶ。視界の末端が弾け飛び、視界がもとに戻った後フェアリーチーム全員が立っていた。 5人共円卓にある古椅子に荒々しく、そして優雅に着席。 「今回はどこにいきましょうかねぇ?やり応えあるのがいいわ。」
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