AVALON(c) 白羽の妖精

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残りの2人は戸惑いながらも助走をつけ始める。しかしその建物に異変が起こった。 まず1m4方のもとのポリゴンに戻り、その切れ目が発光。そして消える。ロケット弾の威力が建物に伝わり、壁面が粉程の小ささまで分解され空に舞う。 遅れた2人が爆風に包まれて硬直し消去、私も爆風にさらされ着地に失敗。極端に体勢が崩れる。多少の痛覚が脳に伝わるが痛みよりも生き残ったことへの安堵感の方が大きかった。 「第2波が来る前に走って!走るんだよ!!」 しかし1人がメインストリート側へ走っていき伏射に入る。そのまま敵方向へ怒りと銃を向け銃を乱射、当然敵の猛攻を1人で浴び消えていった。 見捨てるしかなかった。退いていく。前方に味方を視認、相当数だ。 「フェアリーより増援部隊へ、30秒後に前方を撃ちまくってくれ。3秒間よ。」 『OK、30秒後にグレネードも含め、でいいか?』 「もちろん。だけど時間に遅れないで。」 無線を切る。FALは使わない予定にしたのでスリングを肩に通し、立ち止まる。 FNハイパワーを抜き弾倉を確認。全て良好。 「あなた達は逃げて。私がやる。」 残った2人は私の鬼のような殺気を感じ取ったのか何も言わずすぐさま走っていった。 私は彼らを少しの間見送った後、敵の方へゆっくりと振り向く。 干乾びた虚しい建物の屋上部分、相手の死角となったところで優雅に立っている。 私から冷静さを抉り取り、無謀な姿をさらさせた。円卓の騎士の名を汚した。 許さない。 FNハイパワーを数秒間強く握り、そして力を抜く。軽く、自然な状態に。 真っ直ぐ走る。これからやる大技はレベル7程度でも可能なこと。いや、円卓の騎士なら軽々とできるはずだ。 少ししてから射撃の音がする。そして悲鳴がその音量を抜いたが直ぐに銃声の方が大きくなった。 助走をとり踏み込んでジャンプ、右足で地を蹴る。半回転、天地が逆さになり両手を万歳、FNハイパワーを地へまっすぐ向ける。 両手でがっちりとホールド、そして狙いをつける体勢に。下では味方の援護射撃によって30人は消去された。 残り3人だった。上から2人の頭をサイトに入れ撃つ、撃つ。弾丸が頭から1直線に身体を貫く。 私はもう1回転し、地に優しく着く。素早くラスト1人に接近。相手は頭に血が上り銃を振り回してくるが全然かわせた。 そいつの右わきに私の右わきを合わせぐいと力を入れる。体重がのしかかり敵は倒れる。その眉間にはFNハイパワーの銃口があった。
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