本編

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私は2時間ほどテレビを観てからお母さんが洗濯物を干すのを1時間ほど手伝い、それから外に出て天の川橋に歩いて向かった。 5分前には無事着いて、それらしい人がいないか橋の周辺を見回す。 買い物に向かうらしいおばさんが歩いたり、自転車に乗ったりして通っている。 主婦は毎日大変そうだ。 そうこうしている間に10時になり、期待に胸を膨らませて橋の真ん中に向かい、彦星様が通りかかるのを待った。 私が来た方の反対側から去年彦星様をゲットしたクラスの友達の1人が目の前を通りかかった。 「もしかして彦星様を待っているの?」 「うん。私も早く彼氏欲しいんだ」 「現れるといいわね。それじゃあ」 友達は別れを告げて、私が来た道の方へ歩いていく。 腕時計を見ると、20分が過ぎている。 どうやら時間を間違えてしまったようだ。 私はとぼとぼと来た道を戻った。 また1年間待つしかないなんて悲しい。 今年の七夕END 待ち回数+1。 回数をどこかにメモしておいてください。
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