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私は2時間ほど宿題をして、2時間ほどテレビを観てから外に出て天の川橋に歩いて向かった。
5分前には無事着いて、それらしい人がいないか橋の周辺を見回す。
自動車が何台も通っている。
そうこうしている間に11時になり、期待に胸を膨らませて橋の真ん中に向かい、彦星様が通りかかるのを待った。
私が来た道の方から、帽子を被った小学生らしき男の子が歩いてくる。
まさかあんな年下の彦星様?
男の子は目の前まで来ると、「あっ!」
と私の背後を指差した。
私は彦星様?と指差された方を向く。
男の子はその隙に私のスカートをめくった!
「こらっ!」
「純白じゃん」
男の子はそう言いながら来た道を走って戻っていく。
最初からスカートをめくるつもりで私に近づいたのね。
腕時計を見ると、25分が過ぎている。
どうやら時間を間違えてしまったようだ。
私はとぼとぼと来た道を戻った。
また1年間待つしかないなんて悲しい。
今年の七夕END
待ち回数+1。
回数をどこかにメモしておいてください。
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