本編

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私は3時間ほどテレビを観てから1時間30分ほど宿題をして、早めに昼食を取ってから外に出て天の川橋に歩いて向かった。 5分前には無事着いて、それらしい人がいないか橋の周辺を見回す。 買い物帰りの自転車に乗ったおばさんたちが通っている。 よく見ると、同じクラスらしい女の子が橋の真ん中で佇んでいる。 そうこうしている間に12時になり、期待に胸を膨らませて橋の真ん中に向かう。 「あら、同じクラスの」 女の子が私を見て言った。 「もしかしてあなたも彦星様を待っているの?」 私が訊く。 「ええ、そろそろ彼氏が欲しくてね」 女の子は体をもじもじさせて照れている。 い、彦星様が通りかかるのを待った。 腕時計を見ると、7時10分が過ぎた。 私の彦星様はまだ現れない。 自転車の荷台に大根のたくさん入ったケースを積んだおじさんが目の前を通りかかった。 一瞬彦星様かな?と思ったけど、おじさんはこの子は何をしているんだ ろうといった目でちらりと見ただけだった。 腕時計を見ると、30分が過ぎている。 どうやら時間を間違えてしまったようだ。 私はとぼとぼと来た道を戻った。 また1年間待つしかないなんて悲しい。 今年の七夕END 待ち回数+1。 回数をどこかにメモしておいてください。
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