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あ、お礼言わなきゃ。
そう思って辺りを見回したけど、もうその人の姿はなかった。
「はぁ、お礼言いそびれちゃったな。名前ぐらい聞いて置けばよかった。」
「あの…」
不意に声をかけられ振り返ると、なんとも言えない美少女がたっていた。
「私、樋山透子。よろしくね。」
「あっ、私は華月美羽。よろしくっ。」
すると、樋山さんはふわっと笑った。
「樋山さんって美人さんだよね。いいなぁ…」
「もう、友達なんだから透子ってよんで??そういう美羽ちゃんも可愛いよ??」
「じゃあ私のことも美羽ってよんでっ??いや、透子には負けるよ…」
2人で顔を見合わせて笑った。
よかった…友達ができて。
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