第一話『異世界』

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それと稀少属性として、『光』と『闇』が存在する。 魔力量と魔力操作の技量から魔術ランクが決められ、SSS,SS,S,AAA,AA,A,B,C,D,E,Fと分けられている。 そして魔術ランク以上の魔術戦闘を行える場合は+、行えない場合は-が魔術ランクに付けられる。 シュリが外に出ると魔方陣が展開している。 (転移陣か…) 転移陣とは、基礎魔法の一つだが扱いが難しく、魔術ランクで言うとSランクはないと扱えない。 (ギルは結構な実力者か…) それはそれでシュリには好都合だった。 何故なら、ギルを一人認めさせるだけでその部下はシュリの事を認めるだろう。 それなら、最悪のシナリオ。ドラゴヌス帝国との魔法大戦争による、ファルシア国王領土ゼルファムの消滅、及びファルシア国軍の壊滅を止める事が出来るかも知れない。 この出来事がきっかけとなって世界はドラゴヌス帝国に対する連合軍が創設する事になると言うシナリオ。 そうファルシア国軍は噛ませ犬としてシュリは使った。 だが、そこに知り合いが出来てしまえば、それを回避させたいと思うのは当たり前。 それが命の恩人ならば尚の事。 (こんなシナリオ考えておいて、それが酷いから変えるなんて、な…考え物だよな、やっぱり)
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