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自身のシナリオで作った覚えも無い。
なのに、この二人が軍人ならば、自分が何もしなければ、『死ぬ』と言う事は知っている。
「これから私たちが行くのは戦場ですよ…何も知らない素人に話せる事は在りません」
ギルは強く言い放つ。
当たり前だ。
二人は軍人なのだ。
それも士官。
素人を巻き込める筈が無い。
「素人だとしても出来る事は在る。正直言ったらどうです?得体の知れない者に情報は与えたくない、と?」
シュリの口調が変わる。
シュリもそれだけ必死なのだ。
自分を助けてくれた二人を死なせない為に。
だから、自分が使える事を示す。
「分かっているなら…」
「分かっていて、尚で言っている!」
ギルの反論をシュリは言わせない。
ギルは考える。
素人を巻き込むのは不味い。
それに得体も知れない。
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