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項の少し下まで伸びた髪を括り、肩まで湯につかる。
藍色に似た澄んだ瞳、括られた茶髪、華奢な身体。少し女子にも見えてしまうが、だが少し注意して観れば何かスポーツをやっている事が分かる位の筋肉もついている。
「しかし、今時ほんとに『ボス』なんて呼ばれる奴いたんだな…」
狩璃は今日の事を思い出していた。
「明日から行くのが少し面倒に成らなければ良いが…」
向こうから一方的に喧嘩を売って来たにせよ、狩璃もそれを買ってしまったのだ。
少しくらいそれを不安に思うのは当たり前だろう。
「まあ、幾らでも何とかする方法は有るか。今悩んでも仕方ないか」
そう言って風呂を出た。これからその悩みが無になるとも知らず。
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