1章

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キョン「はぁ? 何言ってるんだ」 ハルヒ「……」 キョン「冗談も大概にしろ、まったく」 古泉「……」 キョン「何黙ってるんだよ。ドッキリならもうちょっとうまく仕掛けろよな」 長門「……」 キョン「おい、もういいって。朝比奈さんはどこだ?」 ハルヒ「……」 キョン「お、おい……」 キョン(な、何だよこの空気……まさか……いや、ないだろいくら何でも) キョン(しかし……相手は何でもありのハルヒだ……まさか……まさか本当に……) ハルヒ「……ひひひ」 キョン「ひっ!」 みくる「こんにちは~。遅れちゃってごめんなさい」ガチャ キョン「わあああ! お化けー!? って、あ、あれ?」 みくる「どうかしたんですかキョンくん?」 キョン「あ、朝比奈さん……?」 ハルヒ「ぷっ、くくくく……あーっはっはっは! 引っかかった引っかかった!」 キョン「ぐ……やっぱりドッキリだったか、ちくしょう。深読みしすぎた……」 ハルヒ「『ひっ!』だって!? 情けない悲鳴上げちゃって! うっひゃっひゃ!」 キョン「うるせえ! 笑いすぎだ!」 ハルヒ「あんな単純なドッキリに引っかかるなんて、あんたも馬鹿ねぇ。あー面白かった」 古泉「すみません。涼宮さんに言われて断れなかったのですよ」 長門「……」 キョン「お前らもグルだったのか。まったく……」 みくる「えっと、何があったんでしょうか……?」 キョン「はぁ、もういい。怒るのも馬鹿らしくなってきた……あれ?」ゴソゴソ ハルヒ「どうしたのよ?」 キョン「カバンに入れといたCDがない。おかしいな。確かに入れといたはずなんだが」 ハルヒ「間違って捨てたんじゃないの?」 キョン「んなわけあるか。くそ、買ったばかりだってのに……」 みくる「キョンくん、お茶です」 キョン「あ、どうも。ありがとうございます」 みくる「あ!!」ガッ バシャア! キョン「ぎゃあああ! 腕に!? あちゃちゃちゃちゃ!?」 みくる「きゃあああ! ごご、ごめんなさいキョンくん!?」 ハルヒ「いいわねみくるちゃん! うっかりコケてお茶をぶっかけるなんて、さすがドジっ娘メイド!」 キョン「アホか!?」 古泉「これはこれは。すぐに手当てをしましょう」
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