1章

5/44
前へ
/537ページ
次へ
みくる「本当にごめんなさい! あたしったら何てことを!」 キョン「あ、ああ、いいですよ。わざとやったわけじゃないですし」 みくる「はぁ、あたしって何でこんなにドジなんだろう……キョンくんを傷つけて……」 キョン「そんなに自分を責めないでください。俺ならこれくらい全然平気ですから」 キョン(それにしても、朝比奈さんのドジっ娘ぶりも筋金入りだな。まさかここまでとは) キョン(いつか命に関わるほどのドジをやらかしたりは……それはさすがに嫌だな)   『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』 キョン「な!!」ガタッ 古泉「どうしたのですか? 急に立ち上がったりして」 キョン「あ……いや、何でもない」 ハルヒ「そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょう。最後の人は戸締りよろしく」 キョン「あ、ああ、分かった」 ~夜 キョン家~ キョン「ふう、だいぶ痛みも治まってきたな。よかったよかった」 キョン「…………それにしても、何だったんだあの声は」   『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』 キョン「いきなり頭の中に響いてきたが、あの声は……」 キョン「まさか、また何かよくないことが起きる前触れなのか……?」 キョン「……」 キョン「はぁ、考えすぎか。今日はドッキリやら火傷やらいろいろあったからな」 キョン「それで若干まいってるんだろう。こういう時はさっさと寝るに限る」 キョン「よし、おやすみ」ボフッ キョン「……」 キョン「そういや、結局CD見つからなかったな。まだ封も開けてなかったのに。ちくしょう」 ~翌日 放課後 部室~ キョン「うぃーす。って、あれ? 俺が1番乗りか」 ボトッ・・・ キョン「あれ? 今何か音が…………ん? これは……黒いゴミ袋?」 キョン「ハルヒの奴、またゴミを出したのか。まったく」 キョン「しょうがない。命令される前にさっさと捨てに行ってくるか。よいしょっと」グッ キョン「む、昨日のゴミ袋よりも重たいな。中に何が入ってるんだ?」 キョン「ま、俺が気にすることでもないか。さっさと行ってくるとしよう」 ~焼却炉前~ キョン「そいやっと。おー、よく燃えるな」 キョン「これでよし。またハルヒが悪巧みを考える前に、部室に戻るとするか」
/537ページ

最初のコメントを投稿しよう!

19人が本棚に入れています
本棚に追加