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みくる「本当にごめんなさい! あたしったら何てことを!」
キョン「あ、ああ、いいですよ。わざとやったわけじゃないですし」
みくる「はぁ、あたしって何でこんなにドジなんだろう……キョンくんを傷つけて……」
キョン「そんなに自分を責めないでください。俺ならこれくらい全然平気ですから」
キョン(それにしても、朝比奈さんのドジっ娘ぶりも筋金入りだな。まさかここまでとは)
キョン(いつか命に関わるほどのドジをやらかしたりは……それはさすがに嫌だな)
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「な!!」ガタッ
古泉「どうしたのですか? 急に立ち上がったりして」
キョン「あ……いや、何でもない」
ハルヒ「そろそろ下校時刻ね。みんな帰りましょう。最後の人は戸締りよろしく」
キョン「あ、ああ、分かった」
~夜 キョン家~
キョン「ふう、だいぶ痛みも治まってきたな。よかったよかった」
キョン「…………それにしても、何だったんだあの声は」
『そんな危なっかしい朝比奈さんはいらないな…………捨ててしまうか』
キョン「いきなり頭の中に響いてきたが、あの声は……」
キョン「まさか、また何かよくないことが起きる前触れなのか……?」
キョン「……」
キョン「はぁ、考えすぎか。今日はドッキリやら火傷やらいろいろあったからな」
キョン「それで若干まいってるんだろう。こういう時はさっさと寝るに限る」
キョン「よし、おやすみ」ボフッ
キョン「……」
キョン「そういや、結局CD見つからなかったな。まだ封も開けてなかったのに。ちくしょう」
~翌日 放課後 部室~
キョン「うぃーす。って、あれ? 俺が1番乗りか」
ボトッ・・・
キョン「あれ? 今何か音が…………ん? これは……黒いゴミ袋?」
キョン「ハルヒの奴、またゴミを出したのか。まったく」
キョン「しょうがない。命令される前にさっさと捨てに行ってくるか。よいしょっと」グッ
キョン「む、昨日のゴミ袋よりも重たいな。中に何が入ってるんだ?」
キョン「ま、俺が気にすることでもないか。さっさと行ってくるとしよう」
~焼却炉前~
キョン「そいやっと。おー、よく燃えるな」
キョン「これでよし。またハルヒが悪巧みを考える前に、部室に戻るとするか」
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