1章

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~部室~ キョン「うぃーす。お、もうみんな来てたか」 古泉「どうも」 長門「……」 ハルヒ「キョン、あんたどこ行ってたのよ?」 キョン「どこって、ゴミ捨てだよ。またお前がゴミ袋を置いてただろう?」 ハルヒ「ゴミ袋? あたしそんなの知らないわよ」 キョン「はいはい。ドッキリはもういいって。あれ?」 ハルヒ「今度は何よ?」 キョン「朝比奈さんはまだ来てないのか。今日も遅れてるのか?」 ハルヒ「はあ? 朝比奈さんって誰よ?」 キョン「はぁ、またドッキリか。もういいっての」 ハルヒ「だから何のことよ?」 キョン「はいはい。どうせ昨日と同じで少し遅れてるだけなんだろ」 ハルヒ「こら、話を聞きなさい!」 キョン「よいしょっと。古泉、今日は将棋か? オセロか?」 古泉「……」 キョン「何だよ?」 古泉「あの……僕も朝比奈さんという方には心当たりがないのですが」 キョン「お前も律儀だな。そこまでハルヒの言うことに従わなくてもいいだろうに」 古泉「いえ、僕は本当に……」 ハルヒ「はぁ。まぁいいわ。キョンが変なことを言い出すなんて、今に始まったことじゃないしね」 キョン「お前が言うな」 長門「……」 ~夕方~ ハルヒ「今日はここまで。みんな、じゃーね」 キョン「……結局、朝比奈さん来なかったな。何かあったのか?」 古泉「ですから……その朝比奈さんとは誰なのですか?」 キョン「まだ言うか。ハルヒはもう帰ったんだから、もういいだろう」 古泉「どうも話が噛みあいませんね」 キョン「こっちのセリフだ。同じSOS団の仲間のことをそんなふうに言うんじゃねえよ」 古泉「SOS団の仲間? はて」 キョン「何だよ?」 古泉「SOS団は涼宮さんとあなた、それに長門さんと僕の4人のはずですが?」 キョン「…………もういい。気分悪い。帰る」スタスタ 古泉「あ……」 キョン(たく、いつまでドッキリを続ける気なんだか。しかし、何で朝比奈さんは来なかったんだ?) キョン(ま、以前ハルヒにセクハラされた時も来なかった時があったしな。そんなこともあるだろう)
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