1章

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~翌日 朝 キョンの部屋~ キョン「ムニャ……あー、もう朝か。起きないと……」 キョン妹「キョンくーん、おっはよーう!」ボスッ! キョン「ごふっ!? お、お前、飛び乗ってくるんじゃ……ゲホッ! グホゴホッ!」 キョン妹「きょ、キョンくん!? どうしたの!?」 キョン「ガホッ! お、お前の膝がみぞおちに……ジャストミートして……グッホガハッ!」 キョン妹「ご、ごめんね。痛かった?」 キョン「はぁ、はぁ、まったく。起こしてくれるのはいいが、もう少し起こし方を考えてくれ」 キョン妹「はい、ごめんなさい……」 キョン(まったく。元気なのは結構だが、いい加減もう少しおしとやかになってほしいもんだな) キョン(いつまで経っても手間のかかる妹だ。ミヨキチみたいな妹だったらよかったんだが)   『あんな騒がしいだけの妹はいらないな。捨ててしまうか』 キョン「な! 今の声、また……」 ~北高 放課後~ キョン(今朝聞こえてきたあの『声』、何だったんだろうな?) キョン(いや、今朝だけじゃない。昨日も……ただの空耳か?) キョン(ま、いいか。ハルヒに立て続けに変な事されたから疑り深くなってるだけだろ) キョン「うぃーす。あれ? また俺が1番乗りか?」 ボトッ・・・ キョン「ん? って、また黒いゴミ袋……おいおい、いくらなんでもゴミ出しすぎだろ」 キョン「まーた俺が捨てに行かないといかんのか? 面倒くさいな……」 キョン「……はぁ、どうせ断っても無理矢理行かされるんだろうな。はいはい、捨ててきますよ」 キョン「よっと。本当に何が入ってるんだこのゴミ袋? どうせろくなもんじゃないだろうが」 キョン「ま、下手に詮索しない方がいいな。ちゃちゃっと行ってくるか」 ~焼却炉前~ キョン「到着っと。何で3日連続でこんなところに来ないといけないんだ」 キョン「はぁ、愚痴ってもしょうがないか。せーの……」  タスケテェ・・・・・・ダレカァ・・・・・・ キョン「ん? 今何か声が聞こえたような。また例の空耳か?」  クライヨォ・・・・・・ココカラダシテヨォ・・・・・・ キョン「いや、あれとはまた違う感じだな。何て言ってるのかは聞きとれんが……」 キョン「……あれ、聞こえなくなったな。やっぱり空耳か」 キョン「どうも最近空耳が多いな。よいしょっと」ポイッ ゴオオオオオオオオ・・・ キョン「相変わらずよく燃えるな。これでよしっと」
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