★第二章★

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† 体は寒さで小刻みに震えている。 藤「しっかし、変わった着物だな。 こりゃ、この真冬にはキツいな…。」 少女が着ていた服は、所々解(ほつ)れたり、破れたりした白い長袖のワンピース。 そう。倒れていた少女とは、あの爆発に巻き込まれた筈のアルカだった。 青A「変わった着物だし、一応めんどくさいけど゛土方゛さんに報告したほうがいいね。」 ヒョコッと顔を出す青年Aに、藤堂は「総司。」と名前をこぼす。 そして暫く考えた後、静かにアルカに歩み寄り横にして抱き上げる。 所謂、姫だっこである。 そして、アルカのあまりの軽さに驚く藤堂。 藤「うわっ!? かる!!!!」 藤堂があまりの軽さに驚いていると、青年A─沖田総司が口をはさんだ。 沖「平助、早く行くよ? 僕は、早く暖かいとこに行きたいんだから。」 平助を横目で見ていた沖田は、フイッ…と視線を前に向けスタスタと歩いて行ってしまう。 そんな沖田に、藤堂は慌てて「待てよー!」と声をかけながら追いかける。 そのあとを隊士が続く。 そうして、アルカの新しい人生が幕を開けたのだった。 †
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