不満月

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不満月

塾の帰り道 ふと空を見上げると、 そこにはひとつの 月 があった。 その月は 欠けていて あともう少しで 満月になりそうな… そんな形をしていた。 そして、 あの月が満ちたとき その時が 僕の心も満たされるときだろうと 何故だか分からないけど そう確信した。 だから 僕は、月を見ながら 歩いた。 一人夜道を 歩き続けた。 月が満たされるその瞬間を 僕は待ち続けた。 結局、 僕の心が 満たされることは 無かったけど…
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