夢の始まり

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それを良いことに、 そうなるように自分を偽り、彼の求める女性像を努めて演じ、 身を守ることに自分は必死だった。 でなければ、政略という名の基に権力や、自分の容姿にしか目のない身分ばかりが高い年よりや中年のもとに嫁がされることが決まっているようなものだったから。 彼の気持ちなど一切関係なく ただただ、自分の保身のためだけに必死だった。 彼への気持ちなど何も生まれはしなかった。
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