華姫の座敷

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「大丈夫。 大丈夫だから、信じて」 繋いでいた手からそれを感じ取った凌が握る手の力を少しだけ強めて、足を急がせた。 玄関では、春姫や客が宮の外を覗き込んで何事かと野次馬になっていて、寒椿に気付くものは居ないようで胸を撫で下ろす。 宮の外では、知が見せしめのごとく、男衆に引き摺られて居るのだろう。 国から追い出すまで、それは大衆の見世物になる。 二度とこの国には立ち入れないほどに。
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