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驚きの白さを謳う洗剤と同じように、この世界、いや空間、それとも部屋も驚きの白さを謳っている。
その白さは、何処までいっても果てが無いように見せながら、一寸先に果てにたどり着きそうなほど距離感が掴めない。
そんな不思議真っ白世界に唯一の異物とも言える自分は、驚きと呆然で固まっていた思考を自身へと戻す。
確か自分は我が家で寝ていた筈だ。それなのに気づけば見に覚えのない場所にいる。やはりどうしてこんなところにいるのかが分からん。
そして途方に暮れていたとき、虚空から声が聞こえたきた。それはあらゆる音より、荘厳で優美であった。少なくとも自身が聞いたなかでは。
その素晴らしき第一声の内容は……。
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