よくある異世界での誕生。つまりは二番煎じ。

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あの小さな獣人の子供が産まれて、早くも数年がたとうとしていた。 獣人の子供の名前は『フェン・マクトナルド』。この獣人たちが集まり出来たた小さな国『バーガー国』の権力の頂点であり支配者たちの『三賢者』の内の一つを担うマクトナルド一族の長子である。 説明していなかったが獣人とは、どこかに獣の特長を宿した人たちの総称であり、基本的にその特長をもった獣の力を大なり小なりもった強き者でもある。 昔は犬系統の獣人は犬系統の獣人と結婚していたため、産まれる子供も犬系統の獣人だった。 しかし、時代が経つにつれ、そういった考えは古くさいものと考えられたりして様々な種類の獣人たちが、愛した人と結婚して子供を産んだため、今ではライオンの獣人とウサギの獣人の子供が虎の獣人だったりすることもある。 勿論、基本的には親のどちらかの種族の獣人になることが多いが、先祖がえりなどと呼ばれる祖先の獣人の種族になったりすることも時々おこる。 獣人の強さは肉体能力が人間にくらべ優れていることや、特殊な能力を備えていたりすることにある。 ただ、本能が理性よりとはいわないまでも強い人が多いため、それによるいざこざも多い。 話を戻すが、フェンはライオンの獣人である父『ドルド・マクトナルド』とジャッカルの獣人である母『アネモネ・マクトナルド』を両親にもつ獣人である。 マクトナルドの家系は犬系統の獣人以外との結婚を認めていない、時代錯誤ともいうべき古い家系のため、フェンの獣人としての特色は犬系統の何かとあたりはついている。 マクトナルド家では自身がどの種族の獣人かを知るために、毎回子供が言葉を話せるようになってから検査をする。
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