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そんな事を考えていると、学校にいつの間にか着いてしまった…
大地「おい、あれ!!」
叶多「あれ?あれってなんだ?」
大地「うちのクラスの天川だよ…天川って眼鏡外せばかわいいと思うんだけどな…でも、性格が…」
そこにはうちのクラスの天川織姫がいた…
天川は眼鏡をかけていて、髪を後ろで縛っている…
眼鏡をかけているが、おそらく眼鏡を外せばかわいいと思う…
成績優秀で誰もが憧れる優等生…
しかし、大地の言う通り、性格が悪い…いや、性格がわからない…
いつも無愛想で表情も作らない…
クラスの女子が話しかけても、はい…またはいいえ…しか答えず、友達という友達がいない様子だ…
他の男子は、そんな彼女を恋愛対象にすらしていないようだ…
俺の憶測だが…
俺はそんな彼女に実は興味を持っている…
まず、自分は静かな人が好きであるというのもあるが、彼女が醸し出す雰囲気…
悲しいような怖いような…でも、なぜかその先には落ち着くような…そんなよくわからないものを感じるのである…
叶多「天川ってお前としてはどういう印象を受けるんだ?」
大地「うーん、まぁオーラとしては美少女のオーラが漂うな…でも、まずは怖いという印象が強いな…天川は現実で生きようとはしていないというか、現実に対して嫌悪感を抱いてるというか…」
叶多「美少女オーラって…周りの男子はどう見てるんだよ?」
大地「みんな恐怖心が先で、彼女を見ようともしないだろうな…
彼女のあの雰囲気に惹かれて、話しかけようとしたやつもいたみたいだが、はい…かいいえ…しか答えないからみんな諦めたみたいだな…」
叶多「そうか…」
大地「何にやけてんだ?気持ち悪いぞ…」
叶多「俺、にやけてたか?」
一体、俺は天川の事をどう思っているのだろうか…
それが気になり始めた…
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