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―数時間後
「あー、んもう!沙耶!!しっかりして!!」
「んーー!!麻美ちゃーん♪麻美ちゃんチュキー!!」
「はぁ……」
かく言う、この私も…反省の色無く見事に酔ってしまった。
「七尾さん、渡辺さんは俺が送るよ。」
「えっ!?でも、藤井さん…送りオオカミになりそう…」
「だ、大丈夫だって!」
「……本当…に?それじゃ…」
―ファファン!!
突然、クラクションが鳴り響く。
「渡辺さんは、僕が送りましょう。」
「えっ?課長!?
車、乗っちゃダメでしょう?」
「何故?車で来てますので、アルコールは一滴も飲んでませんよ。」
「そっ、そうですか。
それにしても、運転する姿…超カッコいい…」
課長は、車を降りて私の肩を抱き、車に乗せてくれた…らしい。
「それじゃ。」
「はい…」
当然、この時の記憶は無い。
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