二度目の夜

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俺は何をやってるんだろうか… 藤井の渡辺を見る目が、何となく気になって、間に割って入った… 俺がそんな事をする必要、あったんだろうか…? 「おい、渡辺。起きろ!」 大体の家の場所は七尾から聞いたが、説明が分かりづらく、結局分からなくなってしまった。 意外だったのは、俺のマンションとそう離れていない事だ。 俺が…幸せを築こうと夢見ていたマンションに… 「おいって!」 「むにゃ~!ん…かちょー!!キャー! また、えっちな事、しゅるんでしゅかー?」 「あのな!嫌ならサッサと道を教えろ!!」 「んにゃ…?えっとー、ココは…んー、らいじょうぶでしゅっ!」 渡辺は、ドアノブに手を掛けて降りる。 俺は、とりあえず心配で後からついて行った。 だが、渡辺は千鳥足も良いところで… ―バタンッ!! 「いた~い!!うわぁ~ん!」 見事にコケた。 これのどこが“らいじょうぶ”だって… .
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