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シンシアの命の恩人お年寄り軍団は、麒麟ロボットの博士とハリセンを捕まえ、撫で回したり、頬擦りしたり。
ハリセンと博士は少し迷惑そうにクルクルと回っている。
走ってくる石黒を見つけたハリセンと博士は、
「オソイデ ハヨ タスケテエナ!」
「イシグロドノ スケダチヲ タノミマスゾ!」
キイキイと叫んでいる。
当のお年寄り軍団は、ペタペタとロボットを触りながらも石黒に手を上げる。
「石黒くん、御無沙汰、御無沙汰!」
松吉じいちゃんがニコニコと前に出てくる。
そして躓いた……。
「うわっ!危ない!」
とっさに出した石黒の手を、意外にも力強い握力で掴みそのまま握手。
「会いたかったぞい。元気にしてたかの?」
「お陰様で……皆さん一体どうしたのですか?こんな所に来て」
一番若い加代おばあちゃんが松吉を押し退ける。
「あんたのハンサムな顔を拝みに来たんだよ?やっぱり、死んだ息子によく似てる」
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