82人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうじゃよ?ナミーちゃんも一緒に来て欲しい。石黒くんの秘書兼趣味じゃろ?あーなんだっけ?ロリコン?」
ハリセンと博士が笑いを堪える。
ショートしなければいいが。
「ロリコン……ではありませんが、アニーは僕の秘書です」
「じゃろ?時間がもったいないからもう出発だ!それっ、ホイホイのホイホイ」
松吉じいちゃんの掛け声に、座り込んでいた軍団は立ち上がる。
「おじいさま方、よろしかったらうちの車でどうぞ?石黒くんの運転で」
受付から車のキーを持ってきた冴子に、じいちゃん達は色めきたつ。
「こりゃあ、べっぴんさんだ!」
「マリアに似ておる~」
「あんたも来なされ!ホイホイのホイとな!」
結局、最高齢のタエさんが冴子の手を離さず、まんまと冴子も同乗するはめになった。
「ひろこぉ~、ひろこぉ~」
タエさんは冴子と誰かを勘違いしている。
最初のコメントを投稿しよう!