始まりの予感

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俺は授業が潰れると思い嬉しかった。 俺と栗栖が体育館に入ると、既に半分ほどの生徒が集まっていた。 そして程なくして全員が集まると、珍しく生徒指導の先生でなく校長が壇上に上がる。 「この付近で暴力事件が多発しています」 いきなりの話で生徒達からざわめき始めたが、校長が静かにさせる。 少しずつ生徒達が静かになっていくと、校長は話の続きを話始めた。 「生徒は直ちに自宅に避難させるように県から要請があったため、これから」 「ドンッ!」 その瞬間、体育館の後ろの扉から大きな音が聞こえた。 ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ! 全員が一瞬で静かになって音の方に集中している。 そして、大きな音と共に血だらけの人達が押し寄せてきた。
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