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「あ、如月ちゃん!」
私は授業も終わって、買い物でもして帰ろうかな、と思った矢先のことだった。
目の前にはあのムカつく顔の男。
名前は…大槻?だとか大橋だとかいう名前じゃなかったかしら?
にしても、本当にあのいじめっ子に似てるわね…。
他人の空似でしょうけど、とてつもなく不愉快だわ。
「…なんですか?こんなとこまで来て。」
「如月ちゃん冷たいって!俺一目惚れなんだよ。こんなとこで諦めるわけにはいかないじゃないか!!」
ありがた迷惑よ!
「それは、どうも。でも私、あなたと話すことなんてありません。お帰りになってください!」
私は突き放すような態度をとる。
正直、この人にそんな感情もないし、人目を集めてるだけだわ!
「そんなこと言わないでって!たしかに出会いは最悪かもしれないけど、そこまで邪見にすることないじゃん?」
「出会いが最悪なだけで、会いたくない原因には十分よ!」
私は、できるだけこの人が帰るよう、頑張って仕向けた。
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