トラブルメーカー

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  「ていうか、アンタもなめてるわよね。この私と対等以上の力を持っていながら、何故かアンタが追われる側だなんてね」 「俺は平和をこよなく愛する一般人なんです」 「平和、ね。それの何が楽しいの? 刺激のある人生の方がよっぽど楽しいわ」 「……確かにつまらんが、平凡な日常ってのも悪かねぇぞ?」 かく言う俺も理解している。 平凡な日常なんて送れないことくらいは。 「私達が魔術師である限りね」 「……、」 世界の約三割の人々が『魔術師』として生きている。 全員が魔術師になれる訳ではなく、生まれつき魔力がない人々では魔術師にはなれない。 魔術師だから巨大な悪に立ち向かうとかではなく、住民に被害を出す魔物を倒したりするのだ。  
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