🌙魁童と瓜二つな双子の鬼の物語🌙

出遭い

久遠:『こら！真剣な話しをしとる最中じゃのに』と今度はプンプンし始めた。

久遠と居ると現実の悲しみが癒された・∴・♪

笑顔の久遠:『まぁよい！さぁ、修行じゃ修行じゃ♪今日は火読みの行を心得るぞ！○○』

私達は お昼の修行を始めた。〓

久遠のおかげでこの世界が、また少し明るく見えた〓✨

◇とある鬱蒼と枯れ木の茂る岩山の奥で◇

木の枝に独り気怠く寄りかかって座り、佇む鬼がいた。

生まれてまもない四日目。
生まれてこのかた初めて触れた女を想い浮かべ。

影魁童:『あの女・・〇〇とか言ってたな。魁童が叫んでたのはきっとあいつの事だ。
フッ！もっと可愛いがって、楽しんでから☆☆してやるかな。』

微笑む顔は邪そのものだった―。

影魁童：『そういや　服を忘れてきちまった。』

〇〇の元から立ち去る瞬間 何でか○○に掛けた服を取れなかった。

ちょっと寒いだけで風邪を引いてしまう人間はなんてか弱い。

影：『まぁい～か。あんな服なんてどうだってぃぃ。』
独り佇む鬼は 少しだけ淋し気にうつむく。

理由は分からなかったが あの女に会いたい気持ちでいっぱいだった。

影魁童は魁童の分身なのだから。

恋心💓に気がついていなかった。

影:『あぁ…きっとあの女の血を見たくてしょうがねぇからかな？』

影魁童の瞳は暗がりに淋しく輝いていた―――✨