†イチ†

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流「確かに、私は人間ではありません。 種族で言えば白狐・・・白い狐の化身ですね」 ――――人間ではない。 と、それを聞いた朔夜はやはり無表情で・・・。 だから、 その表情を少しだけ崩してしまいたくなった。 流「ところで。 私も聞きたい事があるのですが・・・ ―――あなたは何故この森に入る事が出来たのですか?」 ”不帰(カエラズ)の森”は その名の通り人間が入れば二度と帰る事が出来ない。 しかし あくまでそれは噂に過ぎない。 実際は人間がそこに踏み込んだ瞬間・・・ 人喰いのアヤカシに食べられる。 それに、 運良くそれらから逃げおおせたとしても 厳重に施された結界により森の奥へは進めない。 なのに・・・。
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