†イチ†

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――――――なのに何故、 流「あなたは 迷う程深く この森に踏み入る事ができたのですか?」 見上げた先の 感慨の無い相手の瞳と 無関心を徹底するような雰囲気は、 どこか我々の”主”に似ていた。 朔「・・・言ったでしょう。 あなたが口にした"アヤカシ"と呼ばれるものについて、 教えてくれた人がいると。 その人はアヤカシと通じるものが有るようで、 この森のどこかに住んでいるんです」 と。 一見して濁しているようにも思える返答だが この地に何年も住み着いてる私には 正確にその意図を察する事ができた。
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