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side 朔夜
名前を言ったきり沈黙する俺を
流星と名乗った銀髪の青年が意外そうに見つめる。
朔「・・・何?」
無言で見続けられる事に耐えかねて、
つい口を開く。
流「いえ、別に・・・
ただ、あなたは何も問われないのかと思って」
起き上がり、ソファーに座り直した流星が
意地悪く笑った。
朔「・・・じゃあ、1つだけ・・・
――――――――・・・あなたは人間ですか?」
そう言って流星の長い前髪に手を伸ばし、
サラリとした銀色の髪をよける。
・・・そして。
そこから現れた夕陽の様に紅い目を静かに見据えた。
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