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「お、狼か、依頼料、次から上げるからな。」
狩矢 狼(かりや ろう)。一年前に竜臥達と出逢い、この家で竜臥とともに依頼をこなしている。方に届く青いまとまりのある髪持つ燃えるような赤い目をした少年は、ただ一言「そうか…」と言って二階に上がろうとした。
「おいおい、それだけかよ、お前も値上げの原因の一つなんだぜ。」
「俺はただいつも通り仕事をするだけだ。」
一応狼は十六歳で竜臥の一つ年下なのだが、竜臥が気にしないので素で話している。
「いつも通りじゃダメなんだよ。なんで今の時代高価な麻酔弾使うんだよ、不殺決め込んで偽善者気取りか?」
「違う、俺は人を殺したくないだけだ。」
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