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土方にとっても、これがすっかり日常なんだなあ。
何だかくすぐったさを感じて、恥ずかしい。
まったく何だろうね、この感覚。
急いで着替えて、お茶入れて。
また窓を開ける。
誰も来てないね。
来ていてもお構いなしとはいえ、やっぱりいない方が落ち着くし。
「はい、土方」
すっかり土方用と化した湯呑を、向こう側へ置いてやる。
「……おう」
土方は、湯呑を見て私の顔を見る。
何?
お菓子の袋と、湯呑と、私。
順番にしげしげと眺めている。
だから、何?
「なあ椿」
「何?」
「俺に、こんな高い湯呑を使ってくれなくていいんだぜ?」
「……はい?」
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