~ 駆け引きは架け橋 ~

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まるで岩を削って作ったような、荒々しいデザイン。 でも、ちゃんと釉薬っての? それで深い緑や、つやが表現されていて、なんか自然そのもの!って感じで大好きなんだ。 「こいつも中々、渋くて高そうだな」 「残念ながら、高くない!」 何度も言うようだけど、私は一般女子高生! バイトもしてないし、ってかする暇ないし。 親からの小遣いをやり繰りしてんの! そんなにもらってないし。 友達なんかには、「そんだけ?!」って驚かれる金額。 そもそも、私はそんなに使うことが無いから、十分間に合う金額。 時々、溜まったお金で、シューズを買ったりゲームを買ったり。 まあ、その程度。 だから、高い物は買えないんだって! どこの女子高生が、何万とか何十万もするような湯呑を買うのっかっての! お菓子だって、一般庶民が口に出来ないような物を買うような身分なら、自分で買いに行くか? 普通、執事さんとか、メイドさんが行くもんじゃない? いらいらしながら私は、土方から取り上げた飲みかけのお茶を、ぐいっと飲み干した。 「お、おい!」 そして………… .
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