~ 駆け引きは架け橋 ~

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……………………いや、無えな。 そうだとしたら、もっと淑やかにしてるだろうよ。  ばきんっ! ん? ばきん? 思わず椿の行動に呆然としている間に、聞こえた音。 なんだ? 椿を見ると、持っていたはずの湯呑が無い。 「? 椿?」 しかも、腕を前に差し出す様に出したまま固まっている。 ただし、壁に向かって。 何をしているんだ? 「おい椿? お前何して……って、おいぃいぃいいっ!!」 椿が向かった壁の足元。 そこには、先ほどで俺の手元にあったはずの湯呑が落ちていた。   真っ二つに割れて……。 .
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