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「今度から土方の湯呑は、キャラクター物にしてやるから!」
「き、きゃらくたあ?」
って何だ?
いつもなら、何かと尋ねるところだが、窓が繋がってからこのかた、学んだことがある。
普段の椿なら、面倒臭がりながらも、素直に教えてくれる。
……が、この状態の椿には、質問はしないほうが身の為だ。
何故なら、返ってくるのは答えではなく、『物』になるからだ。
何度、色んな物を投げられたことか……。
ともかく今は、大人しくしておくべきだろう。
「湯呑の話は、いいや! とりあえず、そのお菓子を食べな」
と、俺の手元にある菓子を指し示す。
これも、俺からすりゃあ、高そうな物に見えるんだが……。
というよりも、もう本当に湯呑の話は、もういいのか?
こういう、さばさばしたところも、椿らしいっちゃあ、らしいが。
京の女子というよりも、鯔背な江戸っ子のあんちゃんって感じがするのは、気のせいか?
そんな事を、蒸し返そうものなら、確実に物が飛ぶか、この菓子も没収されるだろう。
椿の機嫌も損ねずに、没収もされないようにするならば、とっとと腹の中に納めちまうのが良策だろう。
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