プロローグ

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若葉奪還作戦から、一週間経った。 今は、夏休みで、俺は進路決定に悩んでいた。 時々、自分で自分の優柔不断さが嫌になる。 現に、この優柔不断さのおかげで、何度も間違った答えを出しそうになった。 若葉奪還作戦だって、燿や昴さん、桜に柊、紅葉に遊、苺に聖、百合、琵琶、琉那、煌翔、來、音鵺が居なかったら、俺は後悔してもしきれない後悔を今頃していたかもしれない。 そんな俺は今、一人学園の図書室の進路コーナーにいるわけで…………… 怜「はぁ。俺のやりたいことって何なんだろう。」 俺の独り言は、悲しく図書室に響くだけだった。 冷房が中途半端に効いている図書室は、何だか、今の俺の心境を表してるみたいで嫌だった。 琉那「まったく。一人でどこに行くのかと思ったら、図書室とは、つまらぬ男だなぁ。」 図書室には俺一人だと思っていたが、どうやらそうではないみたいだ。 まぁ、厳密に言えば、琉那は霊魂だから人としてカウントしないのか。 琉那「この暑い夏に、一人寂しく図書室とは。怜も残念だなぁ。」 怜「琉那は俺を尾行して何を期待していたんだ?」 琉那「ナンパ♪」
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