プロローグ

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琉那は何の迷いも無いかのように、笑顔でサラッと言った。 怜「生憎、俺には若葉がいるから、ナンパなんてする必要はないんだ。」 そんなやり取りをしていると、図書室の管理をしている先生がこちらを白い目で見ていた。 琉那の存在は俺を始めとするイツメンにしか見えない為、俺が琉那と会話していても、他人には俺が大きな独り言を言ってるようにしか見えないのだ。 怜「どうやら、俺の株価は大暴落してるみたいだな。」 主に教師達からの………。 そんな状況に堪えられなくなった俺は、急いで図書室を後にした。 気づくと、琉那は居なく、先に家に帰ったのだろうと自己解決したのだった。 怜「にしても、外は暑いなぁ。」 校舎から一歩外に出ると、灼熱の世界だった。 先ほど図書室の冷房が中途半端だとか思っていたが、今思うと、冷房が効いてるだけ天国だったのでは?と思えてきた。 怜「今日はホントに暑いな。気温何度だよ?」 年々、地球の平均気温は上がっている。 地球温暖化が原因で、それを更に辿ると、結局は人間のせいになる。 つまりは自業自得というわけだ。
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